ビオトープ
※ミニガイドはじめました
【ミニガイドは現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止しています。】
ビオトープを30分でまわる「ミニガイド」を、2018年8月より不定期で始めました。詳しい日程や時間は、以下をご確認下さい。
ビオトープとは
ビオトープとは「野生の生きものの住む場所」という意味です。元々はドイツ語で、「bio=生命、生きもの」と「tope=空間、場所」という言葉を組み合わせて生まれました。
日本では、自然環境を再生した場所などを意味することが多いですが、元々は、元から自然がある場所もビオトープに該当します。
ビオトープの構成としかけ
桜環境センターのビオトープは、地域の生きものに「出会える」「さわれる」をコンセプトにつくられたビオトープです。見学自由で、どなたでも気軽に散策することができます。また、管理余熱棟のさくらラボにもビオトープに関連する展示があります。さいたま市内のビオトープでは唯一、専従職員がビオトープの管理や解説、調査を行っています。
桜環境センターのビオトープは、地域に昔からあった「農村環境」をモデルに計画しました。
ビオトープは、田んぼを中心とする水辺と植栽などから構成されています。全体は緩やかな勾配があり、一番上手には4段階の深さのある「上の池」、その下で水は2手に分かれ、片方は3枚の「田んぼ」に、もう片方は「細流」に流れていきます。田んぼを経た水は小さな「下の池」に入り、細流に戻ります。
東側(マップの上側)には、植栽エリアがあります。エノキ、ハンノキ、コナラなどを中心にさまざまな樹木が植栽されています。また、細流沿いには、トカゲなどの生きものの隠れ家になる「石積み」があります。
全体に、コンクリートは使用せずに、土と木材で作っているのも特徴のひとつです。全体が生きもののすみかとして機能するようにするための配慮で、補修しながら管理をしています。
ビオトープのポリシー
桜環境センターのビオトープは、原則として、生きものを持ち込みを禁止しています。昆虫も、野鳥も、ほ乳類も、草も木も、環境を整えることで、生きものが周辺からここに移りすむことで、ビオトープの生態系は年を追うごとに豊かになっています。
昆虫などを観察するために捕獲することはできますが、持ち帰ることはできません。観察後に必ず放してください。
ビオトープでのイベント
ビオトープでは、さまざまなイベントを実施しています。
イベント名 | 内容 |
田んぼクラブ | ビオトープの田んぼで、種まきから脱穀までの稲作体験と、そこに生きる生きものたちの観察を行うプログラム。シーズンを通して参加するイベントで、毎年4月に参加者の募集があります。 |
ビオトープクラブ | ビオトープやさくらラボで行われる、一般参加可能なイベント。ビオトープの生きものや、季節の伝統行事など、さまざまな体験ができます。 |
ビオトープクラブ“実践編” | ビオトープの管理作業を、学び、体験することができるイベント。地域や学校のビオトープは、機能を維持するためには管理が欠かせません。その管理作業のイロハを学ぶことができます。 |
指導者養成講座 | 自然解説や環境学習を企画・実施する人のための講座。全米で一番使われている体験型環境学習プログラム「プロジェクトワイルド」の一般指導者養成講座などを開催しています。 |
ビオトープでのイベント情報は、市報さいたまのほか、以下のページをご確認下さい。
■■イベント情報
■■ミニガイド情報
このほかにも、桜環境センターでは3Rや環境全般について、さまざまな環境啓発のプログラムやイベントが行われています。
ビオトープと管理
ビオトープは、「自然のままに放っておくのがよい」と誤解されることが多いですが、多くの場所では管理作業が欠かせません。
たとえば、池。池には、トンボなどが卵を産み付けたり、水生生物の隠れ家となるよう、水草が生えています。こうした水草が元々生えている場所は、河川の氾濫原などです。こうした場所では、数年に一度の大水が出た際に、その多くが根こそぎ流されてしまいます。そんな中、わずかに残った株が再び仲間を増やすことができるよう、水草の多くは強い繁殖力を持っています。
一方で、ビオトープの多くは、大水といった「自然の営力」がかからない場所にあります。こうした場所で水草を放っておくと、瞬く間に池は水草に覆い尽くされ、やがて陸地化してしまいます。こうなると、水辺の生きものは、すめなくなってしまいます。いわば、人が自然の営力の代わりに管理をする必要があるのです。
このほかにも、特に造成初期のビオトープは乾燥していることが多いため、多くの外来植物が侵入してきます。また、アライグマやアメリカザリガニなどの外来動物も、侵入してくることがあります。
ビオトープを、地域の生きものがより住みやすい環境にするためには、日頃からの管理作業が必須となります。
田んぼのつくり方
ビオトープに設置した田んぼでは、「稲作という農の営みの中で、人と自然がどのように共存してきたかを学び、明らかにする」ことを目的に運営をしています。
田んぼの管理や運営方法については、以下のページをご覧ください。
ビオトープのイベント記録
ビオトープでの過去のイベント報告は、こちらからご覧いただけます。
ビオトープの情報
ビオトープの生きものやイベントに関する情報は、以下で発信しています。
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