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【イベント報告】2023/7/9シーオそだて隊「セイタカアワダチソウを抜いちゃおう!」

2023年7月9日(日)10:00~11:00、「シーオそだて隊~セイタカアワダチソウを抜いちゃおう!~」(以下、そだて隊)を実施しました。その様子をご報告します。

 

今回の作業は、ビオトープ「シーオ」とそのの周りに生える外来植物「セイタカアワダチソウ(※下記の「外来生物ってなあに?」参照)」の抜き取り作業です。うだるような暑さの中、4組7名の方々と作業を進めました。

 

 

今年は、セイタカアワダチソウの開花期ではなく、作業の効果が高い夏にイベントを開催しました。
特徴的な花が無く、見分けが難しいため、最初にセイタカアワダチソウのお話をしてから、ビオトープの中へ行きました。
茎がざらざら、葉も少しざらざら、という手がかりをもとに、最初はおそるおそる抜き取っていた皆さん。

 

これかな?と確かめながら作業中。

 

ほとんどの方が「これかなぁ…?」と不安げな様子。
ですが、抜いた草を見ると見事にセイタカアワダチソウばかり!
「わかったこれだ!!」「すごいね!あってるよ!!」と、参加者とスタッフのやりとりが賑やかに響きます。

 

抜き取ったセイタカアワダチソウ

大きいのが抜けた!と嬉しそうな表情

 

参加者の皆さんは、1本抜くごとに自信を深め、時間が経つにつれて作業スピードがぐんぐんあがっていきました。
一方、2年連続でセイタカアワダチソウ抜きに参加した小学生は「これがそうだよ!!」と、すぐにセイタカアワダチソウを見分けていました。昨年の経験が活きている様子で、最初から楽しそうに、フルスピードで作業を進めていました。

 

ビオトープ内の作業が終わると、多目的広場側へ移動しました。
広場との間や、ビオトープの立入禁止エリアなども入念にチェックし、ひたすらセイタカアワダチソウを抜いていきます。

 

 

こちら側に移動したときには、すでに見分けに自信がついてきた皆さん。
スタッフの「ここにあったー!」のかけ声にみんなが集い、時には草むらに手を伸ばしながら、夢中になって抜いていきました。
最後は大人も子ども、参加者もスタッフも関係なく、全員が一丸となって作業をしていました。

 

 

暑さのため、作業したのはたった30分ほどでした。
ですが、全員が全力で作業を進めたため、抜いたセイタカアワダチソウは、一輪車2杯分にもなりました。
集合写真の時には、全員が「やりきった!!」という達成感にあふれた表情でした。

 

 

そして、このセイタカアワダチソウは、抜いて終わりではありません。
最終的にはビオトープの堆肥にするため、堆肥場へ入れました。
抜いて終わりではなく、堆肥場に入れるところまで、みんなで頑張る様子が印象的でした。

 

 

アンケートでは、
「外来生物について、何となくしか知らなかったですが、詳しく知ることができた。」
「(こどもが)一生懸命草取りをしていました。外来種への理解も深まったようです。」
という感想もいただきました。
参加した皆さん、お疲れさまでした!またお会いできるのを楽しみにしています!!

 

次回について

次回のそだて隊は、9月23日(土・祝)シーオそだて隊「秋の生きもの大調査」です。
初めての方もリピーターの方も、一緒にビオトープ「シーオ」を育てていきましょう!

【 シーオそだて隊】の今後の予定と、過去の様子はこちらからご覧いただけます。

 

 

外来生物ってなあに?

ヒトによって運ばれてきた生きものを「外来生物」と言います。
外来生物は「外国産の生きもの」だけではありません。
国内の生きものであっても、本来の生息地からヒトによって移動させられたものはすべて、外来生物です。
もっと詳しくはこちら。

 

●セイタカアワダチソウについて

とある場所に一面に生えるセイタカアワダチソウ

北アメリカ原産の植物です。1890年代に観賞用などの理由で持ち込まれ、1940年代に、各地で爆発的に増殖しました。
セイタカアワダチソウは根から次々と新しい株を出したり、他の植物の成長を阻害する物質を出したりすることで、大きな群落を作ります。すると、そこに生えていた他の植物は生えられなくなったり、その植物を利用していた生きものはすみかをなくしたり、と、生物の多様性が低下します。
日本の生態系に大きな影響を及ぼすことから、日本生態学会が定めた「日本の侵略的外来種ワースト100」にも選定されています。