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【イベント報告】2023/5/21シーオそだて隊「初夏の生きもの大調査」

2023年5月21日(日)13:30~14:30、「シーオそだて隊~初夏の生きもの大調査~」(以下、そだて隊)を実施しました。その様子をご報告します。

 

今回の作業は、ビオトープ「シーオ」の「生きもの調査」です。シーオで生きものを探し、その名前を記録します。

記録したデータは、スタッフが毎日やっている生きもの調査のデータと同じように、ビオトープのモニタリングデータとして使います。簡単そうに見えますが、シーオの「健康診断」のような、とても重要な作業です。

 

10組26名の参加者の皆さんと一緒に、調査方法の説明と作業の危険予知訓練をしてから、作業開始です。

 

 

今回は、田んぼの中にたくさんのオタマジャクシが見えたからか、水辺に注目する方が多くいました。

最初は静かに遠慮がちに作業を進めている様子でしたが、時が経つにつれ、「ここにいるかも!?」「なんかいたよ!!」と賑やかな声が響くようになりました。

時には手を泥だらけにしながら、大人も子どもも「こんなの初めてみた!」「この生きものはなんですか!?」と、目を輝かせながら調査を進めていたのが印象的でした。

 

 

当日はトンボの成虫・幼虫(ヤゴ)、ゲンゴロウの仲間、チョウの仲間などの昆虫を中心に、28種もの生きものを記録することができました。
捕まえた生きものリストは下記(次段落)の通りです。

調査後の「まとめのはなし」中。

 

さて、見つけた生きものの中には、今シーズン初確認のトンボの仲間、「アキアカネ」の幼虫(ヤゴ)もいました。

アキアカネの幼虫(ヤゴ)

アキアカネはいわゆる「赤とんぼ」の仲間です。平地の水辺(桜環境センター付近含む)で卵~幼虫期間を過ごし、夏の前にトンボに変身します。
トンボになると、一旦、標高が高い山地などに移動して暑さをしのぎ、秋ごろ、産卵のために戻ってきます。この幼虫もきっとそんな過ごし方をするんだろうな、と思いつつ、写真撮影後にビオトープ・シーオに放しました。

参加された皆さん、お疲れまでした!

調査後、全員でパチリ!

 

次回のそだて隊は、6月4日(日)シーオそだて隊「田植え」ですが、好評につき受付終了となりました。詳しくはこちら
7月9日(日)にはシーオそだて隊「セイタカアワダチソウを抜いちゃおう!」を企画しておりますので、楽しみにお待ちください。

初めての方もリピーターの方も、一緒にビオトープ「シーオ」を育てていきましょう!

 

【 シーオそだて隊】の今後の予定と、過去の様子はこちらからご覧いただけます。

 

見つけた生きもの

【カエルの仲間】
ニホンアマガエル
トウキョウダルマガエル
ヌマガエル

【クモの仲間】
キクヅキコモリグモ(写真参照)

【コウチュウの仲間】
ナナホシテントウ
ナミテントウ
ルリハムシ
オオヒラタシデムシ(幼虫)

【チョウ・ガの仲間】
モンシロチョウ
ベニシジミ
オオミノガ(蛹/ミノムシの仲間)
ガの仲間その①(おそらくハマキガの仲間)
ガの仲間その②(おそらくヨトウガの仲間)
鱗翅目幼虫(エノキの樹上で発見した毛虫。ちぎれていたため、判定不可)

【トンボの仲間】
オオアオイトトンボ(幼虫)
オオシオカラトンボ(幼虫/写真参照。シオカラトンボの幼虫とそっくりです)


アキアカネ(幼虫)
ショウジョウトンボ
シオカラトンボ(成虫・幼虫どちらも確認)

【バッタの仲間】
ショウリョウバッタ(幼虫)

【水生昆虫】
ヒメゲンゴロウ(黒っぽく見えるゲンゴロウの仲間)
コツブゲンゴロウ(4mmほどのゲンゴロウの仲間)
ナミアメンボ
コマツモムシ

【その他(昆虫)】
ハンノキハバチ(幼虫/ハチの仲間。姿はイモムシ状です。)
ヨコバイの仲間(カメムシの仲間)

【その他(昆虫以外)】
セスジビル(緑色のヒル。ヒトの血は吸いません。)
サカマキガイ(巻貝の仲間)

 

【お問い合わせ】
桜環境センター環境啓発施設2階 アクトセンター
Tel : 048-710-5345  Fax : 048-839-6387
E-mail : sakura★com-sup.com(★を@に変えてください)