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田んぼのつくり方

ビオトープ田んぼのコンセプト

ビオトープの田んぼは、生きものファースト。収穫量を上げるための施肥や農薬散布などは一切行いません。
【稲作の営みの中で、人と生きものがどのように共生してきたかを学び、明らかにする】ことを基本コンセプトとしています。

 

田んぼをつくる仲間

ビオトープの田んぼは、種まきから田植え、草取りや収穫、脱穀まで、一連の稲作作業とそこで生きる生きもの観察を行う「田んぼクラブ」の皆さんと一緒に、稲作を行います。田んぼクラブに参加できるのは、さいたま市在住の小学生とその保護者です。毎年、40人程度の親子が参加しています。全7回の活動に参加する意思があることが条件で、田んぼクラブの参加者募集は、毎年4月の市報で行います。詳しくは、4月市報をご覧ください。

耕作の方法

生きものファーストの田んぼづくりは、さまざまな試行錯誤を繰り返す中で、徐々にその方法を確立しています。これまでの様々な試みを経て、現在行っている耕作方法をいかにご紹介します。

農薬は不使用

ビオトープの田んぼは、様々な水草や昆虫、カエルや野鳥など、様々な生きもののすむ場所です。殺虫剤や除草剤などのいわゆる農薬は、一切使用しません。

肥料も不使用

ビオトープでは、水を循環しています。もし、肥料を与えた場合は栄養が過多の状態=富栄養化し、水質が急激に悪くなる恐れがあります。一方で、ビオトープには様々な水草や藻などの植物が世代交代を繰り返し、必要十分な有機質が得られていると考えられます。このため、田んぼには肥料を与えなくても稲が育つことができています。

不耕起農法

ビオトープの田んぼでは、不耕起農法を採用しています。通常の田んぼでは、春に田起こしや代掻きなど、田んぼを耕し、これによってトロトロの稲作に適した土を作ります。一方で、不幸帰納法では田んぼの土を一切耕しません。前年に稲刈りをした後、稲の株はそのまま田んぼの中に残ります。稲の細かく深く張った根はやがて分解され、その部分が空隙となります。これにより、土は軟らかい状態を保つため、翌年の田植えでもそのまま田植えができるほど軟らかい土のままでいることができます。

通年湛水

ビオトープの田んぼは、一年を通じて水を湛えたままにしています。一般的な現代の稲作では、夏前の時期に、稲がより深く根を張り十分に株を増やす=分蘖を促すために、一時的に水を抜く「中干し」を行います。水生昆虫の成虫の多くは翅を持っているために水がなくても空に飛び立つことができますが、幼虫や水生生物の中には水中でなければ生きていけない生きものも多くいます。このため、ビオトープの田んぼでは、多少の水位の上下はあるものの、稲刈り時も含めて年間を通じて水を貯めたままにする「通年湛水」を行っています。

古代米

現代の稲作は、以前に比べると田植えや収穫が1~2ヶ月早くなり、早いところではGW前に田植えをし、8月のお盆前には収穫が始まります。その理由は、新米を早く出荷することで米がより高価で取引されることや、秋の台風被害を避けることなどが主な目的です。しかし、生きものの視点からみると、田んぼに水がある時期がずれることは、種によってはクリティカルな影響があると考えられます。ビオトープの田んぼでは、6月に田植えを行い、10月に収穫する、昔ながらのリズムで稲作を行う中で、どのような生きものがそこで共生するかを調べています。そして、このリズムで無理なく稲作を行うことができる品種として、古代米を植えています。

 

田んぼの一年

 

なぜ「自然の水辺」ではなく「田んぼ」なのか?

coming soon.