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【イベント報告】2021/10/3開催「ビオトープそだて隊」

 2021年10月3日(日)13:30~14:30、さいたま市桜環境センター・ビオトープにて、ビオトープの豊かな環境をともに守り、育てるイベント「ビオトープそだて隊」を実施しました。その様子をご報告します。

 今回は、サブタイトルが「セイタカアワダチソウを抜いちゃおう!」でした。みなさんの身の回りにもあるセイタカアワダチソウ。これは、秋に花を咲かせ、晩秋には多くの種を飛ばし、生えた場所からじわじわと、周りをセイタカアワダチソウだらけにしてしまう、厄介な外来植物です。日本生態学会によって「日本の侵略的外来種ワースト100」にも選出されています。

黄色い花を咲かせたセイタカアワダチソウ

 そんな厄介なセイタカアワダチソウを抜き取り、桜環境センター・ビオトープをより豊かな場所に育てる担い手になろう!と募集した、今回のビオトープそだて隊。当日は、なんと、15組33名もの皆さんが集まりました。中には、セイタカアワダチソウを抜くために軍手を持参した方、長靴を履いた方、同時開催の生きもの調査のために虫取り網や虫かごを持参した方など、集合した時点で皆さんのやる気と熱気が渦巻いていました。親子連れで参加した方もいる一方、大人だけで参加した方も複数いらっしゃいました。大人だけの参加も大歓迎ですので、スタッフ一同、大変嬉しく感じました。

開始前、やる気に満ちたみなさん

 ソーシャルディスタンスを保ちながら冒頭説明をしたのち、いよいよ作業。今回は人数が多かったため2グループに分け、ビオトープ内&ビオトープの隣の多目的広場で、それぞれ20分ずつ活動しました。

多目的広場でも活動しました!

 

 セイタカアワダチソウ抜きは、「大変だったけど、抜けた!!」と眩しい笑顔で報告してくださった方がたくさんいました。この時期のセイタカアワダチソウは、根をがっちりと張り、高さ3mほどになる株もあります。なかなか抜けない株もあったようですが、みんなの力を合わせ、あっという間に、作業エリアからセイタカアワダチソウが抜けていきました。この作業の本当の成果が出るのは来年です。ぜひ、おたのしみに!

抜き取ったセイタカアワダチソウが山盛りに!

   
 生きもの調査はこの日、25種もの生きものを記録しました。最初は遠慮がちにビオトープを眺めていた子も、時間が経つにつれ、泥だらけになって生きものを探したり、地面にお腹をつけて生きもの待ち伏せしたりと、調査を120%楽しんでいる様子でした。終了5分前、全ての生きものを軽く解説し、みんなで観察して調査表に記録。その後、生きものはすべて、ビオトープに返しました。片づけも、みんなでやって終了です。

そこかしこで、生きもの調査中!

発見した生きものはこんなにたくさん!

じっくり観察後、もといた場所に返しました。

 10月3日(日)にご参加の皆様、ご参加ありがとうございました。そして、お疲れさまでした!セイタカアワダチソウは一輪車が山盛りになるほど抜け、当日は多くの生きものを記録することができました。またお会いできるのを楽しみにしています。

 次のビオトープそだて隊は2021年10月24日(日)13:30~14:30です。作業は、セイタカアワダチソウ抜きと生きもの調査を予定しています。予約不要、当日受付、途中退場もOKの気軽なイベントです。みなさま、ぜひご参加ください。

<2021年10月3日(日)に出現した生きもの>
[トンボの仲間]
アキアカネ、ウスバキトンボ
※ヤゴ(幼虫)で発見されたのは
ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、ギンヤンマ、イトトンボの仲間

[チョウの仲間]
ツマグロヒョウモン、ウラナミシジミ、ツバメシジミ

[バッタ・コオロギの仲間]
トノサマバッタ、オンブバッタ、コバネイナゴ、ハネナガイナゴ、ショウリョウバッタ、エンマコオロギ、タンボコオロギ

調査で捕まえたトノサマバッタたち

[その他の昆虫]
ハラビロカマキリ、ナナホシテントウ、セアカヒラタゴミムシ、アカシマサシガメ

[カエルの仲間]
トウキョウダルマガエル、ニホンアマガエル、ヌマガエル

[その他の生きもの]
サカマキガイ

利用案内Guidance

利用時間9:00~17:00
休館日月曜日
(休日の場合は、次の休日でない日)
電話番号048-710-5345
FAX048-839-6387