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【イベント報告】さいたまの生きmono講座「このビオトープ、ザリガニいないって」

2024年2月18日(日)13:30~15:15、さいたまの生きmono講座「このビオトープ、ザリガニいないって」を開催しました。
その様子をご報告します。

 

講座前、参加者と講師でアメリカザリガニの思い出を話し合うと、
・昔、たくさん捕まえた
・池にたくさんいて、釣っても釣っても飽きなかった
・家で飼っていた
と、ディープな思い出話が続々と出てきました。
そんなごく身近な生きものが、実は日本の生態系に甚大な被害を及ぼしていることがわかってきた、というところから講座を始めました。

 

講座では、
①アメリカザリガニって何?(アメリカザリガニの一般の認識と、具体的な生態系被害)
②ビオトープ「シーオ」のザリガニ対策
③ザリガニがいなかったからこそ豊かな自然が再生されつつあるビオトープ「シーオ」の9年間の変化
について、豊富な事例や画像と共にご紹介しました。

 

また、ビオトープのスタッフが、ビオトープ「シーオ」で撮影した水辺の生きもの画像も初公開しました。
それがこちら↓

 

2015年にOPENし、約9年経ったビオトープ「シーオ」には、コケや地衣類、湿地の植物はもちろん、トンボの仲間や水辺の木に来る大きなガの仲間まで、本当に多くの生きものが出現するようになりました。
この画像が表示されると、参加者の方々からも、驚きの声があがりました。

 

さらに、講座中盤、ビオトープ「シーオ」にも行きました。
そこで、アメリカザリガニ対策の1つ、「ワナ掛け」を体験しました。
普段は入れない立入禁止エリアに入り、スタッフが実際に使っているワナを、ちょっとしたコツを駆使しながら仕掛けました。
「(ワナが)以外と軽いのですね。」
「ここだと水深が浅すぎるから、もっと深いところにかけた方が良さそうですね。」
と、参加者同士でも会話が弾んでいました。

 

 

アンケートでは、
大変勉強になりました。秋ヶ瀬公園に活用できないか、考えたいと思います。(70代)
非常にわかりやすくて参考になりました。(60代)
なぜザリガニがダメなのかを細かく知れました。もっとたくさんの人が今回の講座を聞けたらなぁ、と思いました。(40代)
といった声を寄せて頂き、大変好評でした。参加した皆さま、お疲れさまでした。

 

非常に身近な水辺の生きもの「アメリカザリガニ」は、日本の生態系に多大な影響を及ぼす生きものとして、2023年6月1日から「条件付特定外来生物」に指定されました。
この講座をきっかけに、アメリカザリガニだけでなく、昨今様々な場所で問題になっている外来生物や、安易に生きものを移動させるリスク、さらには自分の身の回りの自然について、考えてただければ幸いです。

 

また、ビオトープ「シーオ」では、草抜きや田んぼ作業などを行う、ボランティアも募集中です。
自然のしくみや生きものの知識も、よりディープに学べます。詳しくはこちら
ご興味のある方はぜひ、桜環境センター環境啓発施設までご連絡ください。